マーケティングの仕事は調べて、分析することだと思われていることが多いです。その仕事はマーケティングの基本になることではありますが、全てではありません。マーケティングは売れる仕組みを作ることだと説明すると、ほとんどの人が想像とのギャップを感じるものです。調査と分析の仕事以外に情報から読み取ったことを、商品コンセプトに盛り込む仕事などもあります。数字を調べるだけの仕事ではないので、幅広い知識やビジネス能力が求められるのです。
特に開業当初の部門や企業では売れるまでの仕組みづくりは、失敗できない仕事となるために練りこんだ戦略が必要になります。そうなってくると、統計学を学んだだけで務まる仕事ではなくなるのです。
もう一つギャップがあるとすれば、マーケティングの仕事にコミュニケーション能力が必要だということでしょう。数字を相手にしているイメージが強いマーケティングの仕事ですが、分析結果を相手に納得してもらうためには説得力のある説明が必須です。そのためコミュニケーション能力が高いと、仕事がスムーズに進むことは間違いありません。
売れる仕組みづくりには社内外の人たちとの打ち合わせが発生しますので、アイディアや意見を戦略に反映させるためにも必要な能力です。売れる商品の仕組みを最後まで作り上げることがマーケティングの仕事なので、一般的なビジネススキルは高いことに越したことはありません。専門分野の能力以外も求められているというのは、一般の人からすればギャップに感じるかもしれません。
また、マーケティングを専門に業務を行う職以外にも、このマーケティング力は、これから開業を目指す人、またはすでに開業して活躍している人にとっても欠かせないスキルの1つだと言われています。経営者にもなぜマーケティングが必要なのか、その理由や仕事の獲得法についてはこちらの((開業を成功させるにはマーケティング))にまとめられていました。